ネタが無いとか言いながらも、ちょっと思いついたので
一発入れてみたいと思います。
**以下、長文です。**
今のジムに辿り着くまで、私は色んな施設を回ってきたと言う
話を数日前に書いたと思うんですけど、
これまで誰にも行っていたことを言わなかったジムがあるんです。
「ジム」と呼んでしまったら、全国各地にあるジムに失礼なくらい、
小さな「トレーニングコーナー」と呼ぶべきでしょうか。
大学2年の頃、我が家のポストに1枚の広告が届きました。
「町民体育館にトレーニング・コーナーを設置しました!
1回200円でご利用いただけます!ぜひお越し下さい!」
トレーニング、運動、筋肉、マッスル等など、
体育会系につま先だけでも足を踏み入れてしまうような施設には
高校以来ほとんど近寄らなかった私ですが、
運動不足かな・・・?なんて思っていた頃だったので、
ちょっと興味を引かれてしまいました。
ジムといえば、通常は1回1000円だったり、
会員制で結構な資産をもぎ取られる代物だったりと、
学生の私には手の届かない存在。
でも、200円でトレーニングできる…とあらば、
ちょっと行ってみたくなりました。
よくよく考えてみると、これが私のジム通いの原点だったのかもしれない。
早速、町民体育館に電話してみた。
シ 「あ、もしもし、1回200円でトレーニングできるって聞いたんですけど…」
係 「あ、はいはい!できますよ!」
シ 「どうしたらいいんでしょうかね?申し込みか何かあるんですか?」
係 「午後7時から参加希望の方を集めて説明しますので、いらっしゃいますか?」
シ 「はい、行きます!じゃ、7時で、よろしくお願いします。」
係 「設備を一通り説明しますので、運動できる格好でお越し下さい。」
町民体育館といったら、成人式とか普通にやってるような
ちょっと大き目の体育館。
下手すりゃ敷地だけで町の10分の1占めてしまうんじゃないかと
思われるくらいでっかい体育館。(ちょっとオーバーか。)
そこにトレーニング・コーナーがあるとあらば、そりゃ期待ガンガンですよ。
午後7時 町民体育館に到着。
着いてみると、そこには40代と思われるおばちゃんが6人、
そして50代と思われるおっさんが1人。
ん…
なんかおかしいぞ。そして、電話に出た人と思われる30代のおっちゃんがジャージ姿で颯爽と現る。
係 「はい、皆さんお待たせしましたー!
では早速、簡単に注意事項などお話しますので、
こっちのお部屋へお越しください!」
おばちゃん6人、おっさん1人、大学生1人が公務員1人に連れられ、
会議室らしき部屋に会す。
ぺちゃくり返すおばちゃん達。
うつむき加減のおっさん。
予想以上(?)に人が集まってゴキゲンな係員。
ちょーっと、なんかおかしな気分になってきた。
この状況がおかしくてたまらなくなってきた。
係員は、プリントを我々に手渡し、効果的なトレーニング方法、
ストレッチ、ウォームアップ、クールダウン等など、色々と説明を始めた。
色々と詳しくトレーニングについて説明してくるので、
「これは、なかなか普通のトレーニングできるんじゃない?」
みたいな希望を抱いてしまった… 俺が
バカだった。係 「それでは、早速やってみましょう。一旦、体育館に移動しまーす。」
「まーす。」が多少腹立ったけど、とりあえず付いていくことに。
体育館は、前々から来てたしなかなか立派な造りだった。
しかし、町民体育館に来たときからずーっと俺の中で
「トレーニング・コーナーを造るスペースなんてあっただろうか?」
という疑問が頭から離れなかった。
更衣室、観客席、バスケット等の出来る体育スペースがあるのは当然として、
機器を置くスペースなんてあっただろうか?係員も、なかなかそのベールを剥がそうとはしない。
かなり勿体つけてるのか、それとも・・・どうなんだろうか?
係 「はい、運動前にストレッチと準備運動を始めまーす。
皆さん、輪になってくださーい!」
え、なに?
皆でストレッチと準備運動すんの?そんなもんどうでもいいから、とりあえず施設みせてくれよ…。
ちょっと俺は苛立ち始めたが、これが手続き上必要なら仕方あるまい。
係 「はい、みなさん、ぐーっと伸ばしてくださいねー。」
係員に言われるがまま、色んな部位を伸ばし始める
おばちゃん、おっさん、大学生。
係 「はい、運動前にはちゃーんと伸ばしましょうねー。
私も20代前半の頃は陸上やってまして、
そりゃもゥ、運動前のストレッチは欠かせない・・・」
どうでもいいトリビアよ、ソレ!早くトレーニング・コーナー見せろ!見せろ!見せろーッ!
もう、ストレッチなんかどうでもいい。さっさと見て帰りたかった。
係 「はい、伸ばし終わったところで、今度は体育館3周走りましょー!」
だんだん、この係員の遊び相手になってる気がしてきた。
おばちゃん達は1週走り終わったあたりでわき腹を押さえ始め、
おっさんは走るというよりも歩いていた。
皆、思い思いにストレスがたまり始めたのだろうか。
係 「はい、それではトレーニング・コーナーの方に移りまーす。」
やっときたか。やっと見れるのか、トレーニング・コーナー!!
どこにあるんだろう!?ワクワク!
なぜか係員は、用具置き場の方向へ歩いて行く。
ん?何か用具置き場に忘れ物でもしたんだろうか?
そっちじゃなくて、早くトレーニングコーナーに連れてけ!
扉を開く係員。
俺も家帰ってレポートかかないかんから、早くしてくれないかな。
お前の忘れ物とか、なんかわからん用事に付き合ってるひまないんだけど…。
そして、係員が用具置き場のライトをONに。
係 「こちらでーす。」
ご冗談を… どうみてもそこは用具置き・・・
全員 「え… えェーーーッ!!!!」感動の雄たけびか、それとも悲鳴か…
思い思いに声を上げるおばちゃん達と大学生(俺)…
愕然とするおっさん。
用具置き場の中に入ると、トレーニング器具らしきものが所狭しと置いてある。
所狭しと置いてある… といっても、そこは用具置き場。
「所」自体が異様に狭い。
入ってみると、そこには驚きの光景が。
・筋肉隆々のビルダーの写真(白黒)が壁に飾ってある。
・いつの時代の器具か分からぬようなウェイト・トレーニングマシンが数台おいてある。
・モニター付きバイクマシン(自転車を漕ぐトレーニング器具)が置いてある。
・ベンチプレスが1台置いてある。
・腰をブルブルするマシンが1台置いてある。
何?何なのここ・・・?
これらの器具でコントでもしろっての?皆、驚きを通り越して黙り込んでしまった。
あのエネルギッシュなおばちゃん達を黙らせる貧相さ。
すごい、すごいよココ。
係 「バイクマシンは、全部電源入ってませんので、適当に漕いでください。
電源はいってなくても結構、しんどいですよ!」
電源入れてよ!?
係 「その腰をブルブルってするやつは、気持ちいいですよ。
シェイプアップできるかどうかは知りませんけど!」
え、気持ちいいだけなの!?
係 「そのベンチプレス、重りがいくつか無くなっちゃったので、
適当に数を合わせて使ってくださいね!」
バランス悪くない!!??
係 「他の器具はそちらの6台ですが、うち2台が壊れてますので、
注意して使ってください!」
え、壊れてるんでしょ?
係 「バトミントンやバレーボールの大会のときは、
体育館の隅っこ歩いて入ってくださいね!」
え、ウォームアップしちゃだめなの?
係 「あと、トレーニングのみの方は、シャワー使わないでくださいね!」
汗だくで帰るの?てか、この器具で汗かけるの!?
1回200円でも、高すぎると思った。
この説明会以降、僕が行ったかどうかは、言うまでもないでしょう。
一回、行ったんです。学校サボって休憩コーナーで喋ってた女子高生2人に、
「一人で何してんの?」
って聞かれました。
僕も、何しにきたのかわかんないです。
長々と、ありがとうございました。m(_ _)m
書こうと思ったら、書きすぎました。
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