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-前回のお話-
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カテゴリー:「逃亡者シリーズ」

11月に入り、年末の繁忙期を思わせるような、
とてつもなく忙しい日が続いた。

モアイが戦線を離脱したのを除いては、
誰一人辞めることはなかった。

我々最下級兵部隊は、

「最下級兵同士で結束し、意地でもくらいついてやる。」

といった、チームワークで立ち向かおうという姿勢を持つ反面、

「繁忙期前に辞めたら、多分地獄の底まで追いかけられる。」

といった、上層部に対する恐れも持ち合わせていた。

・このまま辞めるのは悔しいから皆で頑張ろう。
・辞めたいけども、恐いから辞められない。

それぞれが持っていたこの気持ちは上手く均衡し、
我々の中で以下の行動指針が生まれた。

・最低限の事だけは淡々と出来るようにしよう。
・プラスの能力なんか持たなくて良い。
・こんな店の売り上げなど気にせず、やることだけやっていよう。
・年末の繁忙期を乗り越えたら辞めてやろう。
・店の犬と化している2本線や3本線などという称号は要らん。

この行動指針に基づき、
プーさんが時々ほざいてくる「最高のホールのうんちく」などは、
誰一人として耳を傾けることなく、
上層部にクビに追いやられない程度に、最低限の事を確実にこなした。

入隊から約1ヵ月の月日が流れ、
罵声や叱りの言葉、怒号などは相も変わらず飛んできたが、
我々最下級兵部隊はもうこの店では第一線で活躍していた。

罵声や怒号が飛んできても、
「ふん、俺らが突然居なくなったら、替えが利かないくせに!」
と、むしろやめられるのが恐いのは奴らの方だと、
もう誰も止められないほど強気になってきていた。

段々と勢力が強まってきたせいかはわからないが、
2本線と3本線のアルバイトの先輩達が、
「君達、我々と一緒に飲みにでも行かないか?」
と、話を持ちかけてきた。

しかし、皆、2つ返事で断った。

誰一人として来シーズンも残るなどという気持ちは持っていない事を
どこかでかぎつけ、
「次の世代の2本線、3本線アルバイト確保に乗り出そうとしたのではないか?」
と、我々は推測した。

ドリンク・カウンター(ドリカン)の要であったモアイが抜けた後、
我々8人がローテーションで任されることとなった。

ある日、我々最下級兵部隊の一人、
ハルクがドリカンに入っているときにまたもや事件が起きた。

その日も超・多忙な状態で、開店から店は満員状態。

個室、テーブル席、全てが埋まっており、
ドリンクの準備、下げてきたグラスの洗浄などなど、
ドリカンはフル回転状態で、ミスも連発していた。

あまりに忙しすぎて、
いつもブチブチとうるさいだけのドンや店長までもがホールに出ていた。

そんな超・多忙な時間のピークがやってきたとき、
突然ドリカンから声がした。

ハルク 「い・・・・ 痛ェ!!!」

何が起こったのかと、最下級兵2、3人が駆け寄ると、
なんと、ハルクの手のひらがパックリと切れて、流血していた。

儲かっているくせにドリンクカウンターには洗浄機が無かった。
その為、ドリンクのグラスは全てスポンジで洗っていた。

あまりにも注文が多く、なおかつ上層部が
「洗え!洗え!さっさと洗え、しばくど!」
などと2人体制にもせずにそんなことを言うもんだから、
フルスピードで洗っていたハルクはグラスをスポンジで洗っているときに
手元で割ってしまったのだ。

シ 「だ、大丈夫か!?替わろうか?」

ハルク 「あァ、すまん…。 いてェ・・・血とまらねェ。」

そんな中、ホールからドンが戻ってきた。

ドン 「なにぼーっとつったっとんじゃボケ!さっさと動け!」

シ 「マネージャー!ハルクがグラスで怪我を!!」

ドン 「あ?」

手から流血しているハルクを見て、
ドンはこう言い放った。

ドン 「なにグラス割っとんねん、ヘタクソが!!
    このクソ忙しいのに、しょうもないミスすなっ!!
    おいシンタロウ、お前が代わりに入れ!
    ハルク、お前、手切れて働けへんねやったら、
    そっから早よでろ!邪魔や!

その場にいた、最下級兵は、唖然とした。

ドン 「お前ら何ぼーっとしとんねん!はよ働け!」

兵1 「ハルクの怪我はどうするんですか?」

ドン 「んなもん、絆創膏はっときゃええやろ、アホ!

ハルクは、とりあえずドリカンから出て、
ロッカールームへ戻った。

その日は何とか乗り切ったが、
この事件は我々最下級兵部隊に、上層部に対する怒りを植えつけた。

「ボケだのなんだの、罵声や怒号を浴びせるのは構わないが、
怪我をした人間に対するあのドンのあの態度は何だ?」

仕事の帰り道、我々の間ではその話でもちきりだった。

負傷したハルクの手の怪我はひどかったらしく、
ロッカールームに戻った後、着替えて病院に向かったという。

その後、ハルクは辞め、この店に戻ってくることは無かった。

「もう、我慢の限界だ。
 あいつら上層部は、人間としてどうかしてる。
 コストと売り上げの事しか頭に無い。
 最下級兵であるとは言え、従業員を粗末に扱ったらどうなるか、
 奴らに思い知らせてやろう。」

こうして、生存した残りの7人は、
店に対する報復攻撃の実行に向け、走り出した。


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ひどい・・・
まいっちょなんかバイト中に平気で味噌汁飲んでたのに。。。
バイト中にビール飲んでた人もいたけども(笑)

そう言えば、熱した鉄板を素手で持った人もいたなぁ~(*_*)
誰やったかなぁ~。。。ニヤ・・・
【2006/06/24 19:38】 URL | まいっちょ #-[ 編集]
>まいっちょ
まいっちょが味噌汁を飲んでるのを見て、
「あ、これって飲んでいいんだ。」
と思い常飲するようになった人と、
ホカホカ(?)の鉄板を素手で掴み、
ジュッ… 「熱ッ」
と、叫んだ奴を僕も知っている。w
【2006/06/26 03:22】 URL | シンタロウ #-[ 編集]














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